みなさんこんにちは!未経験からデータサイエンティストになったゆずです。
2023年の年末から統計検定2級を勉強し始め、先日、試験(CBT)を受験しました。
その結果、残念ながら不合格となってしまいました。。
この記事では、私が統計検定2級を受験して不合格となった経緯、そしてその間違った勉強方法について、お話したいと思います。
これから統計検定2級を受験予定の方は、反面教師にして臨んでみてください!
統計検定2級とは?
統計検定2級は、統計学の基礎知識および応用能力を問う試験です。
データの収集や分析、解釈に必要な理論から実践的な技術まで幅広くカバーしており、ビジネスや研究の現場で活躍するためには非常に有効な資格とされています。
項目 | 詳細 |
---|---|
どんな試験? | 統計学の基礎から応用まで、大学基礎課程(1・2年次学部共通)レベルの知識と統計的問題解決能力を問う試験です。 試験内容には、1変数データや2変数以上のデータの分析、確率分布、推定や仮説検定などが含まれます。 公式ホームページ |
受験料 | 一般価格は7,000円、学割価格は5,000円(税込)です。 |
受験方法 | CBT(コンピューターベーステスト)方式で実施されます。 受験にはOdyssey IDの事前登録が必要で、試験当日は登録したIDと受験料を持参して試験会場で受験します。 |
合格率 | 非公表 |
合格ライン | 100点満点中、60点以上が合格の基準です。 |
統計検定2級を受けようと思った理由
現職でデータサイエンティストとして勤務しており、とあるお客さんからの依頼で、webページをリニューアルした結果、閲覧数に差異があるか検定するというお仕事がありました。
そのときに、χ二乗検定をつかって有意差検定をしており、有意差があるという結果になったのですが、お客さんにその結果を伝えたとき
χ二乗検定で有意差があるってどういうこと?
と、質問されたのですが、
え、やばい、なんとなくしか理解してない。うわー説明できないアカン。
という状況になってしまい、うまく説明できませんでした。
そのような悔しさから統計をしっかり理論から理解しようと思い統計検定2級を受けることにしました。
統計検定2級の勉強時間
大学時代に統計を学んだ人なら80時間くらいで十分かと思いますが、一般的には100時間ほど必要と言われています!
統計を学んだことがない方はもう少しじっくり、余裕をもって取り組んだ方が安心です。
統計検定2級の試験結果
結構勉強したつもりで挑んだ統計検定2級でしたが、結果は惨敗。
100点満点中、わずか43点という酷いスコアで落ちました。
データサイエンティストとして働いている私でも、統計検定2級は容易ではないことを痛感しました。
現役データサイエンティストなのに、この結果は正直恥ずかしい。
自信を戒めるためと、読者の皆さんはこんな悲惨なことにならないように役立ててほしいと思い晒します。
統計検定2級の受験体験記
当日の持ち物
試験に必要な持ち物は、身分証明書と電卓のみでした。
筆記用具は必要ありません。会場によって異なるかもしれないので、不安な方は事前に問い合わせておくと安心です。
私の場合は、試験の30分前から会場に入室できました。
試験が始まるまでは過去問や公式をまとめたノートを見ていました。
会場の様子: 目の前の人のキーボード音が気になって集中できなかった
会場では、ほかの受験者の方もいるので、目の前に座っていた受験者のキーボード音が気になり、集中するのが難しかったです💦
また、CBT方式に慣れておらず、最初は戸惑いました。
周囲の音が気になる敏感な方はちょっと苦手な方式かもしれません。
計算用紙とペンが使いづらい
渡された計算用紙とペンの使い勝手にも苦戦しました。
計算用紙はラミネートされた2枚の紙で思ったよりも少なく、またマジックペンも使い慣れないものだったため、問題を解く上で少し戸惑いました。
マジックペンは乾かないと手につくのでご注意を・・・!
意外と時間がない
試験は意外と時間がなく、あっという間に終わってしまいました。
ほとんど、問題を見直す時間もなく、「あ~ダメだ。」という感触でした。
少しでもつまづいたら、CBTの「あとで見直す」ボタンを押して、解けそうな問題からどんどん解いていくことをお勧めします!
統計検定2級に落ちた理由
毎日の業務で統計分析に携わっており、実務の経験もあったため、受かるだろうと思っていました。
また、データサイエンティスト検定も受かっていたのでイケるっしょという安易な気持ちでした。
しかし、試験の結果は思いのほか悪く、100点満点中わずか43点。
現役データサイエンティストとしては、非常に残念なスコアでした。この結果には正直、ショックを隠せませんでした。
何がダメだったのか振り返っていきたいと思います。
統計検定2級に落ちた理由①:公式テキストを買わなかった
試験準備の際、私は統計検定2級のテキストを購入することなく、YouTubeの解説や自分の過去のノートだけを頼りに勉強を進めました。
利用していたのはコチラ👇
・とけたろう 統計検定2級チートシート
・とけたろう YouTube
・統計Web
・Udemy 統計検定2級講座
統計検定2級の公式テキストは「わかりにくいから不要」というネットの声を鵜吞みにして結局購入しませんでした。
これが間違いでした。
ネットの情報だけで十分だろうと安易に考えていました。。
とけたろうは非常にわかりやすく、15分~30分程度でサクッと統計検定2級の範囲を学べるので、これを理解すれば大丈夫と思っていたのですが、網羅されていないところもあり、そこの問題が出題され太刀打ちできませんでした。
統計Webは統計検定2級の過去問が解説されているページがあるのですが、それを知ったのが試験の3日前で全然間に合いませんでした。
Udemyの講座は9時間の超大作で説明も丁寧なのですが、私にとっては分かりにくく、9時間のコースを終えることができませんでした。
過去問演習が足りなかった
過去問対策として以下の2冊を購入したのですが、試験前に急に仕事が忙しくなってしまい、全然演習が足りませんでした(ToT)
個人的にはCBTの過去問をやりこみ、解説をみなくても解けるまで何度も演習した方がいいと思います!
落ちそうとあきらめていた
私の最大の敗因の一つは、試験前からすでに落ちると思っていたことです。
この否定的な心構えは、試験準備を十分に行う意欲を削ぎ、最終的には現実のものとしてしまいました。
どんなに困難な挑戦であっても、ポジティブな姿勢で臨むことの価値を学びました。
統計検定2級に落ちてからの反省と対策
これらの失敗を反省し、以下の教訓を得ました。
公式テキストを買った
ネットだけでの勉強では足りないとわかり、試験対策の第一歩として、テキストを購入しました。
ネット上のレビューでは「わかりにくい」という声もありましたが、実際に買ってみると公式が整理されていて、個人的には「早く買えばよかった!」と思いました。
この教科書を一から丁寧に読み進めることで、統計学の基本から応用まで体系的に理解を深めることができました。
また、各章の終わりにある演習問題を解くことで、実際の試験問題を解く際の思考プロセスも鍛えられました。
ひかり統計塾に通った
統計検定2級の独学は孤独でツライと思ったので、オンライン塾を探していたところTechPlayで「ひかり統計塾」という講座の説明会を見つけました。
4日間にわたり統計検定2級の範囲をレクチャーしていただけるコースがあり、直接質問もしたかったので、そちらに申し込みました。
講座を受けてみてのメリットとデメリットはコチラ👇
といった感じで、普段10分~20分のYouTube動画での勉強に慣れている私としては長時間の講座スタイルが合わず、途中でリタイアしてしまいました。
講座自体は有益だったので、直接講師に質問したい方や独学では厳しい方は合うかもしれません!
受講するか迷うな~という方はTechPlayの説明会で確認して申し込むか決めるのをおススメします。
過去問演習を増やした
そして、何よりも過去問演習の量を大幅に増やしました。
古い年代の問題の方が現在のCBTの出題傾向に近いという情報もあり、2014~2016年の過去問もゲットしました。
この過去問を3周はしました。
確かに、こちらの方が出題傾向は近い感触でした!
諦めない心をもった
最後に、そして最も重要な教訓は、諦めない心を持つことです。
試験に落ちた時、一瞬全てを諦めたくなる気持ちにもなりましたが、その挫折を乗り越えることで、より強くなれると実感しました。
失敗は成功への一歩であり、挑戦を続ける勇気があれば、いずれ目標を達成できると信じることが大切です。
結果は・・・!?
これらの努力の結果、再度挑戦した統計検定2級の試験ではどうだったのでしょうか?次回のブログでその結果を詳しくお話しします。
統計検定2級に挑戦するすべての方々に、私のこの経験が少しでも参考になれば幸いです。